先日やって来た実家の母から、頼まれてパンドミ2斤焼きました。1/2イーストでふんわりしたタイプ。
そしてこの日、おやつに焼いてきてくれたリンゴと柚子のガトーはなんだかこんがりと良い色。
ガスオーブンでうっかり二時間?焼いたというこの一品。
二時間?!
聞き直してみたけど、どんなうっかりなのか。
ちょっと心配になるけど焼き込んだ味はとても美味しかった。
色がこんがり、キャラメル色。リンゴの水分がほどよく抜けて焼きリンゴの風情も(笑)
母のオーブンはわたしが小さい頃からずっと使っているガスオーブンで、タイマーは付いていないから自分で仕掛けないといけないもの。温度設定のダイヤルも甘くなっていて、なかに温度計を入れて確認してから焼く。
手間は少しかかるけど、ガスは温まるのも早いしやっぱり火で焼くというのは魅力的。時々帰省の度に何かを焼かせてもらってます。
これで小さい頃はたくさんのパンやお菓子を焼いてくれた母。
今も私が教えた自家製酵母のパンに試行錯誤しながら楽しんでくれている。
シフォン型で焼く母流のスポンジケーキやココアケーキ、林檎とシナモンのざくざくケーキなど時々持ってきてくれると懐かしくて嬉しいおやつ。
他にオーブンを使わない冬のおやつはピロシキや肉まん。(たいてい中身は同じようなものだった。油で揚げるか、蒸すかの違い?どちらも酢醤油をつけて食べていた記憶)
中でも一番記憶にある小さい頃のおやつは、ヨーグルトゼリー(ムース?)乗せのスポンジケーキ。
緑色のタッパーウェアに入ったこのケーキ、いつも冷蔵庫に入っていて、包丁で切ってジャムなんかをかけて食べていた記憶。
これは確か当時購入したばかりの無水鍋で焼くスポンジケーキで、独特のしっとり感。
その上にタルト型で流し固めたヨーグルトや牛乳、時々生クリームを使った柔らかめのムースのようなゼリーが乗せてあるもので、スポンジとこの白いヨーグルトの2層になったところをフォークを横にして切って食べるという感じ。
「おやつは?」というと「冷蔵庫のタッパーにあるよ」といった感じで定番でした。
大人になってから、これを食べたいと思うのですが、リクエストしてもこれだけはなぜか作ってくれない母。
どうしてかな。
たぶん、スポンジ焼くのがめんどくさいのか?ヨーグルトゼリーが手間なのかな?
シフォン型で焼くスポンジは、敷紙を用意しなくて便利だとかでしょっちゅう焼いている母ですが。
今度あきらめずにまたリクエストしてみよう。
小さなころのおやつの記憶は、私の心のなかの大事な記憶。
心のふるさとです。
(味覚の?ふるさとかな。)