人気ブログランキング | 話題のタグを見る
NEW POST

受け継がれているモノたち

少し前に我が家にやってきた夫の子供の頃の鎧兜。
何かと忙しくてそのままになっていたのだけど、昨日はちょうど義母も来ていたので箱を開けて飾ってみました。

受け継がれているモノたち_d0339274_15441530.jpg

もう40年以上も前のものだから毛氈などは色あせていたけど、兜自体は立派で存在感があります。

自分の息子のために用意した義両親の気持ちを思うと、私には今までなじみのなかった鎧兜に愛着までわいてきそう。
鯉のぼりの飾りに私が喜んじゃったりして。

実をいうと鎧兜よりも、飾りに添えられた菖蒲の花や小さな小さな柏餅なんかに自然と目が行く。ままごとみたいでかわいい!と思うのは女子だからかな?


それにしても、こうして受け継がれていくことって、やっぱり意味があることなんだろうなあと思う。
立派でなくても、たとえ小さなものであっても。


私のうちはこういう日本の伝統を重んじるような家庭ではなかったから、女の子二人姉妹だったけどお雛様は無かったなぁ。

その代わり、商業デザイナーであり画家であった祖父の残した小さな小さな雛人形で遊んだ記憶が。

富士山のような形の丸みを帯びた石でできた優しいお顔のお雛様、その着物が若草色だったような。
他にマッチ箱の裏に描かれた絵。小さな木の細工でできた人形。昔のお金。象牙の印章…。祖父はハンコを彫る人でもあったので。

今もあるのだろうか。今度母に会ったら聞いてみよう。


そういうもので遊んでいた子供時代。
娘にそのころの話をすると、とても喜んでくれるからうれしい。
今みたいに安くて大量生産のものがあふれていなかった時代。なんでも遊び道具にしていた記憶が。

子供は何もなくても工夫して遊ぶもの。おもちゃはできる限り少なくて良いのだと思う。


そして今もわたしの小さな頃の絵本や道具で遊ぶ娘。またはおばあちゃんちからもってきた昔のフランス人形。

モノが溢れる時代だからこそ、こうして受け継がれていることになんとなく安心感を覚える。
物持ちがよいと言えばそれだけだけど…。(実際、私が使っていたアルマイトのお弁当箱を娘が現役で使っていたり、鍵盤ハーモニカやリコーダー、アップライトのピアノもいまだに現役)


さて、8ヶ月のとうたんはおかげさまですくすくと成長中。毎日、いろんなことができるようになっていく。
座ったまま前進したりずりばいしたり、つかまり立ちをしようとしたり、と何かと忙しくなってきました。
今朝なんかは目が覚めると隣にいなくて、だいぶ離れたところでお姉ちゃんの蛙のおもちゃを口に入れてニコニコしていました。朝から慌てて近寄ると、近くには小さなオタマジャクシもいて。飲みこんでなくてほんとによかった。

来週はまたユイパンのレッスンがあるけど、そのころはどうなってるかな??

by uipain | 2018-04-16 23:52 | こども | Comments(0)

緑いっぱいの小さな町で、小さな小さなパン教室を主宰しています。夫と娘と5歳になる息子との4人暮らし。手作りのこと、子育てのことなどのんびり綴る日々の記録。*菓子製造業*飲食店営業許可あります。


by uipain